バーボンとは
バーボンとはどのようなお酒でしょうか?
初めてで良く判らないという方も居られると思いますので簡単にご説明したいと思います。
そもそもバーボンとはどういうお酒なのか簡単に纏めてみたいと思います。
バーボンはバーボンウイスキーと言われるようにウイスキーの中の一つの種類です。
なのでバーボンウイスキーを知るためにはまずウイスキーがどのようなお酒なのかを知っておく必要が有ります。
ウイスキーとは
まず、お酒は「醸造酒」と「蒸留酒」、それにこの2つに香味や糖分を加えて作った「混成酒」の3つに分けられます。
この中でウイスキーは「蒸留酒」に該当します。
ビールやワイン、日本酒などの「醸造酒」との大きな違いは、蒸留工程が加わり、アルコール度数が高くなる点です。
製品時では「醸造酒」が5~15度なのに対して「蒸留酒」は40から60度位となります。中にはウオッカのように90度を超えるものが有ったりもします。
一般的にウイスキーと呼ばれるためには
- 蒸留酒であること
- 穀物が原料である事
- 木樽熟成をしてる事が
が条件となっています。
同じ「蒸留酒」でも
ジンやウォッカは穀物が原料だが樽で熟成されない
ブランデーは樽で熟成さえるが原料がブドウ
なのでウイスキーには分類されません。
ただし、原料の比率や熟成年数に関しては国毎に様々な規定が存在していてそれが故に国毎の個性が現れてくるとも言えます。
ウイスキーの5大生産地
ウイスキーは
- スコットランド(イギリス北部)
- アイルランド
- カナダ
- アメリカ
- 日本
が世界の代表的な生産地と言われています。
それぞれの特色に関しては
アイルランド
アイリッシュウイスキー
主な種類/ピュア・ポットスチル・ウイスキー
モルトウイスキー
グレーンウイスキー
すっきりと穏やかでオイリーな味わいが特徴。伝統的には3回蒸留を行う独特の製法が主流だったが、現在は様々な製法が用いられています。
カナダ
カナディアンウイスキー
主な種類/フレーバリングウイスキー
ベースウイスキー
禁酒法時代のアメリカに輸出をしたことで発展。薫り高く軽快な味わいが特徴で、癖がないためカクテルなどにも向きます。
アメリカ
アメリカンウイスキー
主な種類/バーボンウイスキー
コーンウイスキー
ライウイスキー
ホイートウイスキー
代表格のバーボンは、内側を焦がした新樽で熟成させるのが特徴。赤身がかった独特の酒色と香ばしさ、力強さが魅力
日本
ジャパニーズウイスキー
主な種類/モルトウイスキー
グレーンウイスキー
スコッチウイスキーを手本に始まった日本のウイスキーだが、スモーキーさは控えめ。山崎が1位に表彰されるなど世界的なニーズも高まっています。
ウイスキーに使われる原料
ウイスキーの原料は穀物、水、酵母の3つです。
ウイスキーの種類によって細かく規定があるのが穀物となります。
スコッチやジャパニーズのモルトウイスキーに使用するのは大麦を発酵させたモルト(大麦麦芽)のみでグレーンウイスキーに使われるのはトウモロコシや小麦といった具合に種類により色々な原料が使用されています。
生産国 | ウイスキーの種類 | 原料 |
スコットランド | モルトウイスキー | モルト(大麦麦芽)のみ |
グレーンウイスキー | モルト+トウモロコシ、小麦、大麦など | |
アメリカ | バーボンウイスキー(テネシー・ウイスキー) | モルト+トウモロコシ(51%以上)、ライ麦、小麦など |
コーンウイスキー | モルト+トウモロコシ(80%以上) | |
ライウイスキー | モルト+ライ麦(51%以上) | |
ライモルトウイスキー | ライモルト(ライ麦麦芽51%以上)+ライ麦など | |
ホイートウイスキー | モルト+小麦(51%以上)+ライ麦など | |
アイルランド | ピュア・ポットスチル・ウイスキー | モルト+大麦、小麦、オート麦、ライ麦など |
モルトウイスキー | モルト(大麦麦芽)のみ | |
グレーンウイスキー | モルト+トウモロコシ、小麦、大麦など | |
カナダ | フレバーリングウイスキー | モルト、ライモルト+トウモロコシ、ライ麦など |
ベースウイスキー | モルト、ライモルト+トウモロコシ、ライ麦など | |
日本 | モルトウイスキー | モルト(大麦麦芽)のみ |
グレーンウイスキー | モルト+トウモロコシ、小麦など |
バーボンウイスキーとは
ウイスキーについて大まかな整理が出来たので
いよいよバーボンについて整理をしていきます。
バーボンウイスキーはこれまでの説明の通りウイスキーの一つの種類で生産国がアメリカでトウモロコシが51%以上使われています。これ以外の条件はないのでしょうか?
まずは名前の由来から調べてみましょう?
一説によると出荷時の積出港の名前がバーボンという名前だったことから来ているようです。
また、バーボンの規定について纏めてみると以下のようになります。
- アメリカで生産される
- 原料穀類の51%以上がトウモロコシである
- アルコール度数80度以下で蒸留
- 内側を焦がした新しいホワイトオークの樽でアルコール度数62.5度以下で熟成
- 原酒には水以外のものを加えない
また2年以上熟成させたものは「ストレートバーボン」名乗ることが出来ます。
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